目次
1.集団帰属欲を利用する
人間は社会的生き物で、自分は何かに属す必要があると強く思っている。
昔々、わたしたちの祖先は気がついた。
生き残るチャンスを最大化するためには、考え方が同じ人々を集めてグループを
つくるのが一番自分のためになると。
そこで人々は集団で暮らし、集団で狩りをし、集団で互いを守り合った。
このことは、現代社会であっても、幸せに生きるためには、
なんらかのメンバーであること、なんらかの集団への帰属意識が
相変わらず重要だ。
わたしたちは友人や恋愛関係を必要としていて、最終的には結婚し、子どもを授かりたいと思っている。
わたしたちは社交クラブに入ったり、地域のイベントに参加したり、教会の礼拝に行ったり、会社組織を立ち上げたり、暴力団さえつくってしまう。
おまけに自分の属している組織のシャツや帽子まで身につけるのは、
そうすることで「自分が受け入れられている」「自分は価値ある大切な人間なのだ」と思えるからだ。
心理学者エイブラハム・マズローが提唱した有名な「人間の欲求の階層」ピラミッドによれば、帰属への欲求は、人間の生理的欲求(衣食住)、安全に対する欲求(防護、安定、恐怖からの解放)に次いで3番目に位置している。
最初の2つの要求が満たされたら、(通常は家族や友人、組織、地域の中にみられる)帰属や愛が最優先事項になる。
説得力のあるブログの記事を書くために、集団的帰属欲を利用しよう。
2.人間が構成する3種類の集団
心理学者によれば、集団には、目的にかかわらず主に3種類あるという。
- 憧れの集団-あなたが属したいと思う集団
- 連帯する集団-あなたと考えや価値観をともにする集団
- 関係を断つ集団-あなたが属したくない集団
製品やサービスをこれら3つの集団に関連づけることによって、
読者に、自らが同一感をもっている(あるいはもちたいと思っている)集団を
よりどころにした決断を促すことができる。
たとえば、アフィリエイトで、とある化粧品を紹介するとする。

その化粧品をつかっているのは、〇〇という女優さんだったり、〇〇というモデルさんだったり・・・と記事で紹介することにより、
「わたしがあこがれている〇〇さんや〇〇さんも使っているのね!
、だったら私も使おう!」
と、あこがれの集団に入りたいという帰属欲で、すんなり購入に結びつく・・・
これは、前回お伝えした、信頼性もあわさっている。
読者は必ずしも製品の長所にもとづいて何かを買うわけではなく、
主に帰属意識にもとづいて買う。
「集団の一員にならなくては」という思いが、心理的に強力な原動力になっている。
そして、それを追い求めるあまり、大半の消費者は、あなたが紹介する商品を
能動的に深く分析する必要性を見合わせてしまうのだ。
3.ターゲットがあこがれる存在はだれか?
あなたのブログの読者をいったいどの集団に結びつければいいのだろう?
たとえば・・・
あなたがダイエットのブログを書いているとする。
そして、アフィリエイトで売りたいのは、産後太りをもとに戻したいための
ダイエット食品。

あなたがブログでターゲットにしているのは、35歳ぐらいの
産後太りで悩んでいる女性。
これで、あなたのブログには、若々しい10代、20代の女性の写真を
使わないほうがいいことがわかる。
ましてや、中年オヤジのメタボの写真も使ってはいけない。
なぜか?
今あげた人たちは、あなたのブログのターゲットの人たちがマネしたいと熱望している帰属集団ではないからだ。
35歳くらいのママタレントでいえば、
- 小倉優子
- 杏
- 佐々木希
- 木下優樹菜
こういった層を意識してブログの記事を書くのがベストだろう。
現代広告の心理技術101―お客が買わずにいられなくなる心のカラクリとは
中古価格
¥2,480から
(2019/10/9 19:17時点)
