おなかが空いて泣くことしかできなかったわが子・・・
「あー」「うー」「くー」と声を出すようになったと思ったら、
いつの間にか教えてもいないのに、言葉を話すようになる。
このプロセスは、実に不思議なものだ。
こういった経験を味わえるのも、育児に携わることができる
主夫の喜びだろう・・・
今回は、Newsweek日本版の『0才からの教育』の中から、
- 言葉を紡ぐ神秘のプロセス
- 話す力を伸ばすコツ
について記事にしてみました。

やりたいですね!
Contents
言葉を紡ぐ神秘のプロセス
運動能力と同じく、言葉の発達にも個人差がある。
しかし、2歳になっても1つか2つの単語しかでない、簡単な物語や歌に耳を傾けないという場合は、
聴力や脳に問題があるかもしれない。専門家に相談してみよう。
0~3ヵ月
物音や人間の声に反応する。
笑ったり、泣いたりする。
「あー」「うー」「くー」などの声を出す。
4~6ヵ月
「ばぶばぶ」「なんなん」などの喃語(なんご)が出はじめる。
興奮したり、不快なときには声を出して表現する。
機嫌のいいときに、喉をごろごろと鳴らす
7~12ヵ月
「アップアップ」「ビビビ」などの繰り返し音を出す。
いろいろな音声をまねする。
明瞭ではなくても、「バイバイ」「ママ」などの言葉を1つ、2つ話す。
「だめ」という言葉に反応する。
「いないいないばあ」のような相手のいる遊びを楽しめる。
指さしや身振りで、欲しいものを表現する。
1~2歳
1歳半までに語彙は50ほどになる。
2歳児が話す内容の50%は、見ず知らずの他人が聴いても理解できる。
「パパきた」といった2語文を話し始める。
2~3歳
3歳児が話す内容の75%は、他人にも理解できる。
3歳までには、質問と答えという会話ができるようになる。
短い文をたくさん話す。
3~4歳
4歳児が話す内容の90%は、他人にも理解できる。
「なぜ」とよく尋ねる。
整った文を話すが、「スパゲティ」「アルミニウム」などの
長い単語はまだ苦手。
話す力を伸ばすコツとは?
ほとんどの子どもは、言葉を覚えるのが得意中の得意。
親が必死にならなくても、自然に話せるようになる。
それでも専門家によれば、話す力を伸ばしてやるためのポイントはいくつかある。
生まれた直後から話しかける
デラウエア大学のロバータ・ミチニック・ゴリンコフ教授(教育・心理・言語学)
によれば、話しかけられた赤ちゃんは常にその言葉を分析している。
早い時期から子どもとの「対話」をスタートしよう。
生まれた直後から、絵本を読んできかせる
赤ちゃんは読み聞かせをとおして単語を覚える。
それに子どもは、絵を見たり、親の声を聞くのが大好きだ。
少し大きくなったら、本の中の絵を指さして
「どうしてこの子は悲しそうなの?」
「次はどうなるの?」と聞いてみよう。
ゴリンコフによれば、子どもは絵本の話を通じて物語の構造を学ぶ。
子どもが関心を示すものについて話すこと
興味の対象を一緒になって楽しもう。
お手本を示す
全米スピーチ・ランゲージ・ヒアリング協会のダイアン・ポールのおすすめは、
子どもが使う言葉よりも少し高度な言い方で話すこと。
ただし、理解できないほど難しい表現は避ける。
例えば、子供が「ボール」と言ったら、「ボールを投げられる?」とか
「ボールを蹴られるでしょ」と聞き返す。
子どもの語彙を増やすには、動物の名前や体の部位などの身近な単語を教えるといい。
言葉遊びとお話が効果的
2~5歳の子は、韻を踏む言葉遊びや童謡が大好きだ。
それによって言葉と音の構造を理解できるようになる。
高級な教育玩具やゲームは不要
ウィスコンシン大学マディソン校のジェニーサフラン教授(心理学)は、
「赤ちゃんはどんな玩具より、親を見たり親の歌を聞きたがる」と語る。
テレビは受動的に見ているだけなので、会話能力の発達には役立たないという。
親がリラックスすることも大切
親が子どもの発達プロセスを楽しめば、子どもも楽しむ。
認知神経科学者のローラアン・ベティット教授によれば、
子どもが話そうとしたら、キスなどのご褒美をあげるといいらしい。
何より大切なのは、少しぐらい発達が遅れていても悩まないことだ。
いかがでしたか?
子どもが言葉を話せるようになるのに、
大きなお金はいりません。
親の愛情が何よりも大事!
ぜひ、「絵本の読み聞かせ」や「言葉遊び」などで、
楽しみながら、主夫育児をがんばりましょう。